武蔵小金井院の高木です。
今日から少しずつからだについて書いていきます。
腰が痛いときどうしますか?
腰が痛いからちょっとそこ揉んでよ。なんて言うことはよくあると思います。
そのときは、気持ちがいいかもしれませんがそれではよくはなりません。もちろんしばらく
時間がたてば少しずつ痛みも収まってよくなるかもしれません。
けどそれは時間が治してくれたのであって揉んだことで治ったわけではありません。
そこで何が起こっているか、少し例をとって考えていきます。
痛みの原因

この写真は腰椎(腰の骨)~仙骨を横から見ています。腰椎は5つありいろんなところが靭帯でつなぎとめられています。今回は腰椎の4番目・5番目の間の靭帯が切れたとします。(写真のバツ印) ※なかなか切れづらいのですがあくまでも例です。
この場合の痛みのもともとの原因は、この靭帯が切れたことによるものなのです。
腰を前に倒すとこの靭帯が引き伸ばされるので余計に痛みが増してしまいます。
靭帯が骨同士をつなぎとめておく力が弱くなるので周りの筋肉がそれを補おうとカチンコチンになってしまいます。
筋肉が天然のコルセットのような役割を果たすのです。
靭帯の代わりに筋肉が硬くなっているところを『ちょっと痛いから揉んでよ』なんて言って
ゆるんじゃうとどうなるでしょうか?切れた靭帯の代わりの筋肉が働かなくなり、
動くたびにまた靭帯がのばされてさらに痛みが増します。『ちょっとそこ痛いから揉んでよ』
では治らないどころか下手すると破壊になりかねません。
ではどうすればいいのか?
痛みに対する対策

1つはのばさないこと。この例ではずっと腰をそらせとけばいいのです。
これはなかなか難しいのでコルセットなんかに頼ると楽なのです。急性だったらこれでもいいかもしれません。
もう1つは、他の腰椎が柔らかくなってくれればいいのです。。そうすることで腰椎の4番目・5番目の靭帯が
楽になるのです。これは一部分だけを考えていますが、体全体で考えてそこに負担がかからないように持っていけば自然と体は治っていきます。
そして患部に対しては触りませんので施術のときに痛い思いをすることもありません。
まとめ
●痛いところを揉んじゃだめ!揉むのは痛みの原因がわかってから。
●痛いところの周りを柔らかくして、痛いところに負担をかけない。
●痛いときはすぐに整形外科や接骨院など専門家へ。